こんにちは!東京出身の元転勤族妻の、ツマ野サシミです!
先日、小学4年生の息子がドアにぶつかって鼻血を出してしまいました。
「鼻血でちゃったの?ティッシュあげるから、早くつっぺしなよ!」
札幌ではこんなこと言われたりします。道外から来て初めて聞いた人は「つっぺってなに?」と戸惑ってしまうかもしれませんね。
北海道弁でつっぺとは栓や詰め物のことです。すごく身近な方言なので、結構よく聞きます。
子育て場面でよく登場する、この言葉をレポートしていきたいと思います!
つっぺってなに?
北海道弁で「つっぺする」をするとは「栓をする、フタをする」という意味です。
- 栓
- 詰め物
- つっかえ棒
鼻にティッシュを詰める「鼻栓」や「耳栓」などで使います。イントネーションは「切手」と一緒です。
鼻血が出たらティッシュでつっぺ、でいいんじゃないの?
こどものころはよく、鼻血が出たらこう言われていませんでしたか?
「鼻にティッシュ詰めて、上向いて、首の後ろをトントンしなさい」
私もそう習いました。私は転勤で札幌に来る前は保育士として働いていたのですが、研修で習った鼻血を止める対処法は今までのそれと全然違ったものでした。
では正しい鼻血の止め方も紹介しますね!
正しい鼻血の止め方は
たいていの鼻血は、鼻の入り口に近い部分の毛細血管が傷つくことで出血します。
・小鼻の部分を強めにぎゅっとつまむ。
5分~10分おさえましょう。水に潜る時のように抑えます。
小さなこどもの時は、両鼻をふさぐことで苦しくて嫌がることもあります。その場合は出血がある方の鼻を、鼻の真ん中の骨に押し当てるように指で押さえます。
・座って軽く下を向く
下を向いてゆっくり口呼吸します。
小さなお子さんには「大丈夫だよ~。すぐ止まるからね~。」と声を掛けて落ち着かせてあげましょう
・ティッシュを丸めて詰める
細かい繊維が残りやすく、それが感染症の原因になってしまうこともあります。
出血が止まって引き抜くときに、せっかく出来たかさぶたを剥がしてしまいます。
サイズを間違えると奥に入って取れなくなってしまうことも。
出血が多くて15分以上止まらなかったり、医療機関では繊維の残らない滅菌ガーゼやコットン、医療用の専用パッキング材が使われます。まずは直接圧迫での止血が優先です!
市販ではこんなパッキング材もあります。
・上を向く
上を向くと血がのどに回ってしまって苦しくなったり、飲み込んで吐き気をもよおしてしまうことがあるので下を向きましょう。
・うなじをトントンする。
叩いて早く止まることはありません。動いたり叩いたりせずに安静に座っていましょう。
5~10分押さえた後、手を離してみてください。鼻の中に溜まっていた血液が垂れると思いますが、出血自体は止まっていると思います。ティッシュで優しくぬぐい取って手当完了です。
血が止まったからと言って、すぐに鼻を強くかんだりすると再出血してしまいます。
かさぶたも剝がれやすく、ちょっとした刺激で出てしまうので気をつけましょう。
小さい子は特に、かさぶたが気になって触ってしまうんですよね。
私は子どもが小さい時に鼻血が出たら、爪でひっかいてしまわないように指先に絆創膏を貼っていました。
鼻の穴に指を入れにくくなるのでオススメですよ!
しばらくはティッシュとビニール袋を近くに用意して置いておいたり、寝ている間に出てしまって枕の中に染み込まないように、枕にバスタオルを敷いておいたりしていました。
15分以上出血が止まらない場合は耳鼻科受診も検討しましょう。迷ったときは地域の救急医療相談に電話するのも良いですね。各地域によって連絡先が違いますので、一度調べてみてくださいね。
札幌市では、24時間365日、市民からの救急医療相談に看護師が対応する電話による相談窓口があります。「救急安心センターさっぽろ(#7119)」
#119に電話をかけた時点で救急車の出動準備がスタートしてしまうので、判断に迷う場合はまず#7119または#011-272-7119(通話料がかかります)に電話しましょう。
※ダイヤル回線・IP電話からは、011-272-7119へ
詳しくは札幌市のHPで「救急安心センター」を検索して確認してください。
小学4年生の息子も鼻血が頻繁に出るので、後日耳鼻科にかかったことがあります。結果は粘膜が荒れているのでちょっと刺激で出やすくなっていました。診察の時の刺激でも鼻血が出てしまって、コットンボールで止血してもらいました。
鼻血はよくあることですが、病気やケガの可能性もあるので悩んだらまずは相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ: つっぺよりもつまんで止血。つっぺするならガーゼで!
もし「鼻血でちゃったの?ティッシュあげるから、早くつっぺしなよ!」と言われたら、ありがたくティッシュを受け取ってつまんで止血しましょうね。
方言はその土地で長く使われている大事な言葉です。鼻血の対処法と一緒にぜひ覚えてくださいね!
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【北海道の方言シリーズ】子連れの札幌転勤で知っておくと困らない北海道の方言記事を作成する際に参考にしたサイトは、札幌市公式ホームページ – City of Sapporo
参考: 札幌市公式ホームページ 救急安心センターさっぽろとは? 2022.2.8