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今から十数年前。
初めての札幌転勤が決まってから私は物件探しもそこそこに、北海道の方言についての本を買いました!
関東生まれ、関東育ち、祖父母と同居で帰る田舎はなかった私にとって方言はとても憧れるものだったのです。
実際に札幌に住んでみるとイントネーションもそんなに変わらず、あまり言葉で困ることはありませんでした。
それでも全く知らずに住み始めるのと、多少言葉を覚えていくのでは安心感が違います!
子連れママさんが知っておくと安心な、子育て場面で使う最低限の方言をレポートしていきますね♪
ぼっこ手袋・キャハン・サビオって何?
ぼっこ手袋
「ぼっこ」とは北海道弁で「木の棒」のことです。
「ぼっこ手袋」とは指四本がつながった「ミトンの手袋」の事です。
長男が2才、次男が0才の時に遊びに行った子育てサロンで、帰りの身支度をしている時、「靴下履いて~手袋履いて~」と周りのママさんや先生が言っていました。(北海道では手袋では「履く」です!)
手の甲にくまちゃんがついてて鳴り物が入っていて「かわいいぼっこ手袋ね!」
なんて声掛けてもらったのですが、ぼっこ手袋ってなんだろう?と思いました。
ミトンタイプは指が一緒になっててあったかいですが細かい作業が難しいですよね。大体幼稚園の年長さんで五本指タイプにするので、小さい子にとっては憧れの手袋♪
ゆえに年中さんくらいになるとちょっと早めに欲しがるのですが、上手く指がそれぞれのところに入らなかったり、それでも自分で頑張る姿がほほえましいです♪(手伝いを拒否されて、でもうまく出来なくギャ~ってひっくり返るまでセットだったりしますが…)
キャハン
「キャハン」とは北海道弁で「ブーツカバー」の事です。これはママさん達にはあまり使われていない様子。わりと年配の方が使っているようです。
札幌に到着したその日、子どもの雪国装備を揃えるために行った子供服売り場で、何もわからず店員さんに「どれを買ったらいいですか?」と聞いたら教えてくれました。
売り場では「ブーツカバーの表記でしたが、」値札には「キャハン」って書いてありました。
漢字で書くと脚絆です。
スノーブーツにつけて、スキーウェアのズボンの裾を覆ってすき間から雪が入るのを防ぎます。
サビオ
「サビオ」とは北海道弁で「絆創膏」の事です!
昔売られていた絆創膏の商品名だそうで、絆創膏=サビオという事で今も呼ばれているそうです!
ケガしちゃったの?サビオ持ってるからあげるよ!!
なげる・いずい・おっちゃんこ
なげる
「なげる」とは、北海道弁で「捨てる」という意味です。
毎日どんどん体重が落ちたと思って喜んでたら、体重計が壊れてただけだったんです!
頭に来てなげちゃいましたよ~!! (笑)
え!?体重計ぶん投げちゃったんですか!?
なげる=捨てる だとはわかっていても一瞬ドキっとしてしまいます。
なげてと言われて、本当にポイっと投げたらダメですよ♪
いずい
「いずい」とは北海道弁で「都合が悪い、状態が良くない」などの「違和感がある」という意味の方言です。
子どものこの服、タグが肌に当たっていずいみたい
「ブーツの中で靴下のかかとが脱げてきちゃっていずい!」など、子どもがむずがる時に使っていました。
おっちゃんこ
「おっちゃんこ」とは北海道弁で「座る」という意味です。
滑り台などで遊ぶ小さい子どもに向けて、「ここにおっちゃんして」と言っていたら、「ここに座って」という意味です。幼稚園でも先生が子ども達に対して「用意が出来たらおっちゃんこして待っててね~!」という風に使います。結構使われてます。
おじさんという意味のおっちゃんではなく、ちゃんのところにアクセントがつきますよ。
なんも・したっけ
なんも
「なんも」とは北海道弁で、「いえいえどういたしまして、大丈夫」という意味です。
お礼を言う場面では、「なんも、なんも」と返してもらえることが多いです。
「なんもだよ~!」とか、「なんもさ!」など、バリエーションがあります。この短いフレーズの中に温かみがある言葉だなあと感じるので筆者の好きな言葉です。
したっけ
「したっけ」は、北海道弁で「それじゃあ」という意味です。
「したらね~!」という時もあります。お友達と遊んで帰り際には「したっけね~!」(そしたらまたね~!)と言って帰ります。
それなら、という意味でもあるので、接続詞として使われていて会話の中でも結構登場します。
まとめ
今回は未就学児を育児している場面でよく聞く方言をまとめてみました。
北海道も広いので、出身地によってもまた少し違うようです。
その地域ごとに根差した文化や言葉を知るのはとても面白いです。
他にも日常でよく聞く方言はまだまだたくさんあるのでまたご紹介しますね♪
たくさんある方言を使いこなすのは難しいですが、簡単な物から使ってみるとなじみやすいと思います。
ちなみに仕事で沢山の方と会う機会がある夫は、転勤から一か月後には語尾が「~~っしょ!」になっていました。順応早いっしょ~!
マンガやカルタだと子どもも大人も一緒に楽しく北海道弁が学べます♪
「銀の匙 Silver Spoon」は北海道の十勝が舞台の酪農青春マンガ北海です。道に引っ越した時くらいにスタートしたのでドハマりし、全巻持っています。小学生の子どもも読んで笑って涙して…。読み終わると子どもが将来の夢を考え始めたりしました。
カルタは義母がプレゼントしてくれました。CDが付いているのでイントネーションもわかります。
まだまだ聞いたことない方言もたくさんあって面白かったですよ!
他にもよく聞く方言はこちらです。
【北海道弁シリーズ②】「つっぺ」しちゃだめですよ!鼻血が出た時の正しい対処法